ぬか床の蓋を開けたら『臭い』などという経験をされた方も多いと思います。ここではぬか床の臭い原因と解決策を徹底解析していきますので是非参考にして下さい。
ぬか床の臭い別発生原因と解決策
ぬか床の臭い別発生原因と解決策をまとめてみました。臭いの感じ方や捉え方は様々だと思いますが当てはまるものがあると思いますので参考にして下さい。
アルコール臭(産膜酵母+酸欠)
アルコール臭が強いときの原因は酵母が増えすぎてしまったことが原因でよく起こります。
酵母は空気が好きな菌ですからかき混ぜ不足や塩分が少ないことで起こります。表面に空気の好きな酵母が張りますからぬか床の中は酸欠状態でぬか床では乳酸菌が過剰に増えている状態です。解決策としてはぬか床の中身を出してよく混ぜます。少したしぬかをします。そのときに塩を加えて何も漬けずに涼しい場所で保管します。翌日もかき混ぜてから何も漬けずに涼しい場所に保管します。3回ほど繰り返せばもとに戻ります。
セメダイン臭(産膜酵母過多)
セメダイン臭が強い時の原因は産膜酵母が過剰に増えすぎてしまったことが原因で起こります。産膜酵母は空気が好きですからぬか床の表面に膜のように張ります。それを放置してしまうと発生しやすいです。解決策としてはぬか床の中身を出してよくかき混ぜます。少し足しぬかをします。そのときに塩と唐辛子を加えます。唐辛子は臭いを弱めてくれるので使用します。その後涼しい場所で何も漬けずに保管して翌日かき混ぜます。3回ほど繰り返せばもとに戻ります。
シンナー臭(産膜酵母)
シンナー臭が強い時の原因もセメダイン臭と同様に産膜酵母が過剰に増えすぎてしまったことが原因で起こります。解決策も同様にぬか床の中身をすべて出してから足しぬかをします。そのときに塩と唐辛子を入れて涼しい場所に何も漬けづに保管して翌日かき混ぜます。3回ほど繰り返せばもとに戻ります。
酸っぱい臭い(乳酸菌)
酸っぱい臭いが強い時の原因は乳酸菌が増えすぎてしまったことが原因で起こります。これは前述まで同様にかき混ぜ不足などの原因でも起こりますが漬ける回数が多い方も起こります。野菜から出る水分などでぬか床の塩分が薄まり乳酸菌の活動に抑止が効かなくなってしまうからです。解決策としてはぬか床の中身を出してよく混ぜます。少したしぬかをします。そのときに塩を加えて何も漬けずに涼しい場所で保管します。翌日もかき混ぜてから何も漬けずに涼しい場所に保管します。3回ほど繰り返せばもとに戻ります。
生乾き臭(酪酸菌)
生乾き臭が強い時の原因は酪酸菌が増えてしまったことが原因で起こります。この臭いがしたときに失敗したかと考えて捨ててしまう方もいると思いますが、酪酸菌は身体に良い菌でぬか漬けでしか摂れない善玉菌です。ぬか床内の菌のバランスを整えればもとに戻りますので貴重な善玉菌はそのままにして下さい。
解決策としてはぬか床の中身を出してよく混ぜます。少したしぬかをします。そのときに塩を加えて何も漬けずに涼しい場所で保管します。翌日もかき混ぜてから何も漬けずに涼しい場所に保管します。3回ほど繰り返せばもとに戻ります。
腐敗臭(雑菌)
腐敗臭が強い時の原因は雑菌が増えてしまったことが原因です。これはぬか床の水分量が増えてしまい塩分濃度が薄まったことで雑菌が繁殖しやすい状態のぬか床になってしまったからです。解決策としては表面にカビが生えていないことを確認してキッチンペーパーなどで水を取ります。その後ぬか床の中身を出してよく混ぜます。少したしぬかをします。そのときに塩を加えて何も漬けずに涼しい場所で保管します。翌日もかき混ぜてから何も漬けずに涼しい場所に保管します。3回ほど繰り返せばもとに戻ります。
まとめ
ぬか床の臭い原因と解決策を徹底解析していきました。色々な臭いを分析していくと原因の多くはお手入れ不足によるぬか床の中の菌のバランスが崩れてしまったことで起こります。解決策も1つの方法で対処できることもお分かり頂けたかと思います。ぬか床内は様々な菌が共存する場所なので温度、水分、手入れをきちんとすることで菌も心地よく過ごせます。皆様が心地よく楽しいぬかライフを過ごせるようになってもらえたら嬉しいです。