日本には季節が四季と言った形であります。冬場の寒い時期にぬか床はどのように管理するのかと思われる方も多いと思います。ここでは冬場のぬかライフの過ごし方を記事にしていきます。
目次
ぬか床の冬の最適な環境
ぬか床の冬の最適な環境についてここでは書いていきます。
温度
温度は20°〜25°が良いです。これは乳酸菌が安定して活動し温度によって増え過ぎたりしない適温です。
湿度
湿度は日本の場合冬の季節はさほど気にしないでも大丈夫ですが、加湿器などを使用している部屋での保管はカビの原因となってしまうので気をつけましょう。
温度と湿度に関しては「ぬか床の適切な温度と湿度について」を参考にして下さい。
温度を保つには
温度を保つには色々方法があります。
①暖房の効いた部屋で保管
②ストーブなどの暖房機器の近くで保管
③1日2回位こたつで温める。
①、②が近代社会では現実的な保管方法となります。ただし20°まで室温を上げることが難しい場合は漬け時間を半日ほど延ばして下さい。
③に関しては他でもご紹介あります。やり方はぬか床の容器をビニールなどに入れて表面が温まってきたら混ぜます。この繰り返しで保温するのですが、手間と衛生面を考えるとおすすめできません。
冬にぬか漬けを作るメリット
冬にぬか漬けを作るメリットは温度が上り過ぎないこと、湿度が低いことによってカビが生えにくくぬか床を傷めてしまう確率が低いことです。多少混ぜることを忘れてしまったりしても失敗しません。
冬にぬか漬けを作るデメリット
冬にぬか漬けを漬けるデメリットは発酵しにくいことです。前述の通り溫度が低い場合乳酸菌の活動が緩やかになってしまうため同じ漬け時間でも漬かりきっていない現象が起こりやすいです。その為、今のように暖房器具が発展、浸透する以前の時代では冬場はおやすみすることも多かったようです。
ぬか床を冬眠させよう
ぬか床を冬眠させることも冬場の手段です。冬場は春、夏、秋と頑張ってくれたぬか床を休ませてあげるのも1つの方法です。
冬眠のさせ方
冬眠のさせ方は次のとおりです。
①ぬか床をジップロックやタッパー等で小分けにする。
②冷凍庫に入れる。
冷凍することで菌の活動を停止させます。それによってぬか床は傷まずに暖かくなるまで保管できます。また、大きな容器で作って小分けにしても冷凍庫に入らない場合は入る量だけいれて後は1日おきに混ぜる方法でも問題有りません。量が減る分混ぜやすくなります。
戻し方
戻し方は次のとおりです。
①冷凍庫から出して解凍させる
常温でゆっくり解凍させて下さい。電子レンジはNGです。
解凍したらよく混ぜます
ぬか床の粘度を確認します。柔らかいようでしたら足しぬかをします。固いようでしたら捨て漬けをします。
冬のぬか漬けにおすすめの野菜
冬場にぬか漬けにするとより美味しいお野菜をご紹介していきます。
大根
大根は1年中見かけますが冬にみずみずしくなり美味しくなります。大根自体の水分含有量も増えるので発酵もしやすく、漬け時間がかかる冬場には最適の食材です。ポイントはしっかりと厚めに皮を向いてから漬けることです。
かぶ
かぶは冬の代表的な食材です。少し辛味がありぬか漬けとの相性も抜群です。大根同様に水分の含有量が多いので漬け時間も調整しやすいのでおすすめです。ポイントは適度な大きさに切ってから漬けることです。
白菜
白菜も冬を代表する食材です。漬物の代表的な食材でもあります。葉の部分は漬かりやすく芯の部分は独特の歯ごたえもあり美味しく仕上がります。ポイントは芯の部分の下処理です。
まとめ
冬場の寒い時期のぬかライフの過ごし方はいかがでしたでしょうか?現代では色々なものの発展と普及により過ごしやすくなったことがご理解いただけたかと思います。その中で冬場は休むこともできますし、冬場特有の美味しい野菜などもありますので参考にして色々と試していただけたらと思います。