日本には季節が四季と言った形であります。夏場の暑い時期にぬか床はどのように管理するのかと思われる方も多いと思います。ここでは夏場のぬかライフの過ごし方を記事にしていきます。
目次
ぬか床の夏の最適な環境
ぬか床の夏の最適な環境についてここでは書いていきます。
温度
温度は20°〜25°が良いです。これは乳酸菌が安定して活動し温度によって増え過ぎたりしない適温です。

湿度
湿度が高い夏場、特に梅雨の季節は要注意です。カビが生える原因となりやすいので高温多湿の環境はなるべく避けるようにしていきましょう。
温度を保つには
温度を保つには2つの代表的な方法がこちらです。
①冷房の効いた部屋など涼しい場所で保管
②冷蔵庫で保管
温度と湿度に関しては「ぬか床の適切な温度と湿度について」を参考にして下さい。

夏にぬか漬けを作るメリット
夏にぬか漬けを作るメリットは、溫度が高いため乳酸菌が活発になり早く漬かる事です。
ここではその理由を書いていきます。
,暑い時期は乳酸菌が活発になる
暑い時期は乳酸菌が活発になります。それは乳酸菌の活動溫度が20°〜25°くらいが良いとされています。暑い時期はこの温度を越えてしまいますが冷房をつけた部屋で保管すると25°前後で維持できることも多いと思います。
暑い時期は漬けやすい
暑い時期は漬けやすいです。それは上記で書いたようにぬか床にいる乳酸菌の活動が活発になることで発酵しやすい状態のぬか床が維持しやすいからです。その為、酸味の効いた美味しいぬか漬けを作りやすくなります。
夏にぬか漬けを作るデメリット
夏にぬか漬けを作るデメリットは乳酸菌だけではなく他の菌「などの微生物も繁殖しやすい環境のため傷んでしまいやすいことです。ここではその辺りについて書いていきます。
産膜酵母が張りやすい
産膜酵母が貼りやすい夏場は注意しましょう。乳酸菌同様に酵母菌も溫度が上がると活動しやすくなります。なので夏場は混ぜてもすぐに貼ることも多いです。この場合は過剰発酵している可能性もありますので放置せずに混ぜたり、たしぬかをしたり、塩分を入れたりして対処していきましょう。そのままにしてしまうとセメダイン臭や腐敗臭の原因となりますので注意してください。
産膜酵母に関しては「産膜酵母とカビを正しく見極める方法」を参考にして下さい。

菌が繁殖しやすい
菌が繁殖しやすい季節なので注意しましょう。す. 乳酸菌同様に腐敗菌も繁殖しやすい季節ということを忘れないようにしましょう。なので手入れを怠ってしまうとぬか床が傷みやすいのですが冷蔵庫などを活用して混ぜられない日は対処してください。
夏のぬか漬けにおすすめの野菜
夏場にぬか漬けにするとより美味しいお野菜をご紹介していきます。
きゅうり
きゅうりは1年中見かける漬物の王道ですが、夏場は特にみずみずしくて美味しい時期となります。きゅうりそのものの味を楽しむために2〜3時間ほど漬けて「ぬか漬けの浅漬」としても楽しんでもらえます。

おくら
おくらも夏が旬のお野菜です。茹でてから漬けても美味しいですが生のまま漬けて食べて頂きたいです。夏バテ防止にも適しています。

みょうが
みょうがは夏に旬を迎える野菜です。シャキシャキとハリのある触感と香りが夏場は強いのでぬか漬けにした後でも食感と香りを楽しめます。

まとめ
夏場の暑い時期のぬかライフの過ごし方はいかがでしたでしょうか?現代では色々なものの発展と普及により過ごしやすくなったことがご理解いただけたかと思います。その中で夏場はひと手間掛けることで「ぬか漬け」には適した季節ですし、特有の美味しい野菜などもありますので参考にして色々と試していただけたらと思います。